遠心力と循環旋回気流で分級CAS型エアセパレータ
概要
本機は石灰石、消石灰、タルク、珪砂、重晶石、燐鉱石等の分級に使用されている乾式分級機です。
循環旋回気流と遠心力を利用して分級します。
微粉を製品として使いたい場合に使用されます。
用途
- 石灰石、生石灰、珪砂、石炭、タルク、重晶石、燐鉱石等
- 植物繊維など特殊材料
- 異物除去
構造
- 外側に外筒ケーシング、外筒コーンケーシングとその内部に内筒ケーシング、内筒コーンケーシングがあります。その中心には中空の縦軸があります。この縦軸には主翼、補助翼、分散盤が取り付けられており、これらがゆっくりと回転します。
原料は原料投入口から投入され、分散盤の中央に落ちて、遠心力によって均等に広がります。
微粉は主翼による循環気流に乗って上昇し、補助翼の力で更に細かく分級されます。これらの微粉は、主翼の風によって外筒側に出され、外筒ケーシングと外筒コーンケーシングを通り、微粉出口から排出されます。
粗粉は、内筒ケーシング内を気流で洗われながら沈降し、内筒コーンケーシングを通過して、粗粉出口から排出されます。
分級点は、補助翼の数やバルブプレートの開閉、主翼の回転数や径の大きさを変えることにより調整できます。
特長
- 分級気流を内蔵の主翼で起こすので、外部に送風機は不要です。
- 微粉の集塵用サイクロンやバグフィルターが不要です。
- 分級点は45μm~150μmの範囲で設定ができます。
- 処理能力は広い範囲で、0.3t/h~16t/hに対応できます。
能力表
型式 | 電動機 kW | 概略機械重量 kg | 投入処理能力 t/h | 寸法 | |
幅 | 高さ | ||||
CAS-3 | 2.2 | 1,500 | 0.3~0.6 | 920 | 2,400 |
CAS-5 | 3.7 | 3,000 | 0.8~2 | 1,500 | 3,500 |
CAS-8 | 7.5 | 6,000 | 2~4 | 2,400 | 4,300 |
CAS-10 | 11~15 | 7,500 | 3~6 | 3,100 | 5,000 |
CAS-12 | 15~22 | 10,000 | 5~10 | 3,700 | 5,800 |
CAS-14 | 22~30 | 13,000 | 6~12 | 4,300 | 6,600 |
CAS-16 | 37~45 | 16,500 | 8~16 | 4,900 | 7,800 |