遠心力と循環旋回気流で分級TMS型エアセパレータ
概要
本機はセメント、珪砂、消石灰などの分級に使用されている乾式分級機です。
循環旋回気流と遠心力を利用して分級します。
2台のモータで主翼と補助翼が別々に駆動するので、製品粒度の調節が容易にできます。
用途
- セメント、石灰石、消石灰、生石灰、珪砂、石炭等
- 植物繊維など特殊材料
構造
- 外側に外筒ケーシングと外筒コーンケーシング、その内部に内筒ケーシングと内筒コーンケーシングがあります。その中心には中空軸と中心軸を備え付けてあります。
中空軸には主翼、中心軸には補助翼と分散盤が付いており、それらがゆっくりと回転します。
原料は原料投入口より分散盤に投入され、分散盤の中央に落ちて、遠心力によって均等に広がります。
微粉は、主翼による循環気流に乗って上昇し、補助翼の力で更に細かく分級されます。これらの微粉は主翼の風によって外筒側に出され、外筒ケーシングと外筒コーンケーシングを通り、微粉出口から排出されます。
粗粉は、内筒ケーシング内を気流で洗われながら沈降し、内筒コーンケーシングを通過して、粗粉出口から排出されます。
分級点は、補助翼の数やバルブプレートの開閉、主翼の回転数や径の大きさを変えることにより調整できます。また、主翼と補助翼が別々のモータで回転し、補助翼側はインバータによりモータの速度を変えることが可能で、操業中に補助翼の回転数を調整でき、分級点を変更できます。
特長
- 分級気流を内蔵の主翼で起こすので、外部に送風機は不要です。
- 微粉の集塵用サイクロンやバグフィルターが不要です。
- 分級点は45μm～150μmの範囲で設定できます。
能力表
| 型式 | 電動機 | 補助翼 kW | 概略機械重量 kg | 投入処理能力 t/h | 寸法 (mm) | ||
| 主翼 kW | 幅 | 高さ | |||||
| TMS- 8 | 11〜15 | 11〜15 | 5,000 | 10〜30 | 2,400 | 5,000 | |
| TMS-10 | 15〜22 | 15〜22 | 8,000 | 40〜60 | 3,100 | 6,000 | |
| TMS-12 | 22〜37 | 22〜37 | 10,000 | 60〜85 | 3,700 | 7,500 | |
| TMS-14 | 30〜55 | 30〜55 | 14,000 | 100〜140 | 4,300 | 8,000 | |
| TMS-16 | 45〜95 | 45〜75 | 18,000 | 150〜200 | 4,900 | 9,000 | |